VARCO Leather Development

革のあれこれ

【VARCOメイン素材のキップレザーとは】

革にはいろいろな種類があります。 牛・豚・馬・山羊・羊・鮫・蛇 …
VARCOで使用されているメイン革は「ナチュラルタンニン鞣し」「キップ」の【牛】COWです。

鞣し(なめし)とは…

皮のコラーゲン繊維に鞣し剤を結合させ「皮」から柔軟性があり製品にすることができる「革」に変化させる加工のこと。
鞣しは大きく分けて2種類あります。
Kabab

タンニン鞣し

植物の渋を利用したなめし。水性染料による透明感ある仕上げに向いていて、革はナチュラルな仕上がりに。使い込むと味のある経年変化をするのも特徴的。
↑VARCOのメイン素材はこちら!
日本ではミモザの鞣し剤が主流。ヨーロッパではチェスナットなどの鞣し剤も使われています。
Corn

クロム鞣し

短期間で仕上がるタンニンよりもケミカルよりななめし方法。味を出すというよりは、革表面の安定性と耐久性が特徴的。

革の種類について

牛の中でもいろいろな名称・性質があります。
Kabab

カーフ
表面のキメ細やかさが際立つ最高級素材

生後6カ月以内の仔牛の革で、乳牛種の牡が大半を占めている。傷が少なく、表面が滑らかで繊維も細かく柔らかいのが特徴。
Kabab

キップ
美しさと手ごろさを備えた高級品
↑VARCOのメイン素材はこちら!

生後6カ月から2年までの中牛の革を指す。カーフ同様、仔牛のため表面のキメが細かく、ケガなどによる傷も少ない。
Kabab

ステアハイド
最もポピュラーな牛革素材

生後2年以上が経ち、生後3カ月から6カ月の間に去勢された牡牛の革。比較的厚みが均一で傷が少なく、表面のキメ細やかさはキップに近い。
Corn

カウハイド
バランスの取れた牛革の代表的存在

生後2年以上で、出産を経験した牝の成牛の革。厚さ、強度などにおいて、キップとステアハイドのほぼ中間ともいえる特徴をもつ。成牛であるため、比較的大きな面の革が取れる。

牛革の部位

Feature Image
鞣しを終え製品化された革は1頭の状態だとこのような形をしていますが
作業効率を考え加工の段階で、青線もしくは赤線部でカットされます。

青線

日本で多い背開き(半裁)カット。

赤線

海外で多い首側ショルダーと尻側ベンズで分けるカット。
Feature Image

ショルダー

肩に当たる部分で深く長いシワがあるのが特徴。あえてワイルドなシワを活かした製品も魅力的です。

ベンズ

肩に比べシワはあまりなく繊維が細かく詰まっているのが特徴。ショルダーよりも厚みがあり、きめも細かい。

ベリー

繊維の荒い部分。方向により伸びてしまう事もああるので製品として使用する場合は要注意。
知れば知るほど、
同じ時間を過ごせば過ごすほどおもしろい
革のあれこれ。
お気に入りの作品で
自分好みに育ててみてください。